インタビュー(訪問事業)

NPO法人移動ネットあいちの諌山さんにインタビュー

2024年度訪問事業No.292-2
訪問先:NPO法人移動ネットあいち
日 時:2024年5月23日(木)(訪問スタッフ 安田)

NPO法人移動ネットあいち
高齢者や障害者など移動困難者及びその移動を支援する団体に対して移動サービスに関する事業を行うことにより、市民の生活権の一部である移動権の確立に寄与し、もって共生社会の実現に寄与することを目的としています。
移動サービスに関する相談、情報提供、調査研究、政策提言ほか、福祉有償運送事業に必要な安全運転認定講習や運転技術向上に向けた安全運転一般講習会なども行っています。

●安全運転認定講習の様子
名古屋市北区にあるNPO法人かくれんぼでは、通所介護、訪問介護、放課後児童デイなどの移送事業を行っており、従事する職員に「安全運転認定講習」を行うとのことで、2024年5月24日(木)に訪問しました。
この日は午前午後で18名の方が受講されるとのことで、午後にお伺いした際は受講者8名でした。
NPO法人移動ネットあいちの諌山代表の説明や実技指導者の紹介をされたあと、2組に分かれ座学と実技を行いました。

1)座学
安全運転についてのビデオ視聴や事故例の紹介ほか、テキストを利用して発進の仕方やブレーキの踏み方、ハンドルの回し方、左右確認など、移動サービスを行う運転手に求められること、人を乗せるために気を付けることなどの講義でした。

2)社用車で運転適性検査
受講者は指定ルートを運転。実技指導者が同乗し、チェックが行われました。
チェックシートは、完全な一旦停止、左折時の目視など安全確認、交差点では左方優先などがありました。運転席と助手席の間には鈴がついたペットボトルを置いて、倒れるような運転は避け、利用者を送迎するため、安心安全運転を心がけます。

●代表の諌山さんにお話を伺いました。
安城市では8か所の支援センターがあり、それぞれが包括支援センターにもなっているそうです。また、許可・登録不要の送迎を進めようと運転者になってくれる担い手を養成しようとしています。
先日7月17日に安城市社会福祉協議会行った「安城市でのおでかけを考えよう」と題した講座で講師を行いましたが、当日40人ほどの受講者(地域のお役にたちたいという市民、町内会長、市職員、市議、他市職員など)に来ていただき、関心の高さが想像できました。
一宮市では交通空白地は無いと考え、その部分さえも民間でと考えているようですが、うまくいくか不安はあります。一宮市社会福祉協議会が移動サービスから撤退した経緯もあり、再度移動サービスについて関与する事は困難かもしれません。
公共ライドシェア、自治体ライドシェアとして全国的に注目されている移動サービスについて勉強していくことは必要だと感じております。特に許可・登録不要の移動サービスについてはその担い手の養成までを周りの市町は試みております。まずはたとえ少人数でも市民レベルで勉強できたらいいですね。

●取材して(スタッフ安田)
高齢化社会、核家族化、高齢者ドライバー事故、コミュニティバスなどの運営資金問題ほか「高齢者の足」について課題は山積しています。高齢者に限らず、障害のある方、両親共働き世帯、子どもの習い事の送迎などの問題もあります。
また、事故はふとした瞬間です。今回の講座で、こうした講習会を行っていると安心と感じ、運転適性検査に同乗することで自分自身の運転について見直す機会となりました。

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