【報告】2025年3月9日(日)市民活動のおしゃべりルーム(テーマ:ヤングケアラー)
2024年8月25日(日)に続き、2025年3月9日(日)、市民活動支援センターにて「市民活動のおしゃべりルーム ヤングケアラーVol.2」を開催しました。当日の参加者は12名でした。
●参加理由
・ヤングケアラーについてもっと知りたい。
・今思えば親族がヤングケアラーだった。
・自分にも当てはまると感じたから。
・元ヤングケアラー(その後もケアラー)として参加。
・自身の経験を生かして話をしたいと思った。
・ヤングケアラー支援にポジティブかネガティブ寄りか知りたい。
・ヤングケアラーの認知度を知りたい。
・知見を広めるため。
・お誘いされて・・・。
・2回目の参加で今回はどのような意見が出るのか聴きたかった。
●内容
こども家庭庁がホームページに掲載している「ヤングケアラーについて」を共有し、2024年8月25日(日)「市民活動のおしゃべりルーム ヤングケアラーVol.1」のまとめ(https://www.138cc.org/info/?p=7302)を元に参加者で意見交換をしました。
●まとめ
【ヤングケアラーについての意見】
・大人になってもケアラー。18歳過ぎたからと言ってもずっとヤングケアラーなんです!ケアは終わらない。
・保障制度を利用するまでは(支援が)必要だよね。大人になったら(制度利用を)選択ができる。子どもの時は(親に)支配される。
・子どものうちに虐げられて生きることになるのは避けたい。
・お手伝いとケアの境目は?→家事を担っている。自分が倒れたら家事がまわらない状況か。子どもの生活の権利が奪われている時点でヤングケアラー。
【ヤングケアラー(元)当事者が感じたこと】
・子ども会、近所のお友達のお父さん、お母さんに救ってもらった。家から出てホッとできた!子どもの時にそんな経験があったから今がある。
・ヤングケアラー本人は「大変」という思いはなく日常的。可哀そうではない。
・ヤングケアラーはそもそも問題なのか?
・親が精神疾患で病気だから(自分を)叩くことは当たり前という認識。→病気だから仕方がないというのは違う、暴力はダメ。虐待に当たる。だからと言って親を責めてはいけない。
【ヤングケアラー支援についての意見】
・当事者は誰に何を相談するかもわからない、「助けて」につながらない。ヤングケアラー見つからない。
・気にしてくれる、フォローしてくれる、信用できる大人につながることが大事。→やっぱり学校?先生より美容院の人の方が話しやすかった。町内、近所の人、児童民生委員、主任児童委員など?市の依頼ではなく自主的かどうか。人により差がある。個人情報、守秘義務に行き詰っている。
・おせっかいな大人を増やす(行政ができないこと)。
・「~してあげよう」ではなく、優しい大人の存在が大事。
・子どもにアンテナを持つ大人がいること、大人の感度の高さ、何気ない話をひろえることが大事。(相談に限らず)イベントでも話は拾える。
・子どもの話を聴く(アドボカシー)。
・家で大変なことはないかではなく、「眠れているか」「勉強できているか」「遊べているか」「ごはん食べられているか」などの声かけが良い。
・声かけを続ける。
・親の話を聴いてあげる。病院などと連携も良い?
・多方面で各々ができることを…が大切なのでは。横のつながり大事。
●参加者アンケート結果から抜粋
・新たな知見を得られた。自分の想像だけの知識を上書きできた気がする。
・いろいろな分野で活躍されている方たちの意見が聞けて勉強になった。
・少しでもヤングケアラーについてお伝えできたのではと感じた。
・経験された方のご意見は説得力があった。
・各々の意見を出し合えてとても有意義だった。いい雰囲気で話し合いができたと思う。
・なかなか発言できる機会がなく残念だった。
・自分の過去を考える良い機会だったし、より理解できた。
・お子さんを支える立場、保護者さんに寄り添う立場として、できることがたくさんあると知った。
・まずは寄り添うことから始められると思えるようになっただけでも、参加して良かった。
・いろいろな人と関われた。名刺交換もでき繋がりを持つこともできた。
・児童期だけでなく、成人のヤングケアラーに関わっているが問題がこじれている。本人がどうしたいのか、周りがどうしたらいいのかなどを次回は聞きたい。
・もっとたくさんの方を巻き込んで話し合いが広がっていくといいな。
●参考:こども家庭庁ホームページ「ヤングケアラーについて」
https://www.cfa.go.jp/policies/young-carer/
●主催「一宮市市民活動支援センター」より
第2回目もいろいろな立場や視点の意見を出し合い、盛り上がる会となりました。上記に抜粋した意見について、この報告ブログをご覧になった方も参考にしていただけると幸いです。
今回は1回目よりヤングケアラー(元)当事者の方のご参加が多く、当事者だからこその話(気持ち)や貴重な意見を聞くことができました。参加された方からも良かったという感想をいただき、センターとしてもそのような機会を設けることができ良かったです。
ヤングケアラーをテーマにしたおしゃべりルームは第3回目の開催も予定しております!詳細が決まりましたら、センターのSNS・通信で情報発信します。ぜひご参加ください。
(安田・今福)